名門ジョージタウン大学
ジョージ・ワシントンが大統領に就任した1789年に、カトリックの司教ジョン・キャロルがあらゆる宗派に開かれたカレッジとして設立。
フランス革命の起こった同じ年の1789年。
『TRAGEDY and HOPE(絶望と希望)』(キャロル・キグリー著)の一部より引用
秘密ネットワークが共産主義者の主要支援者になった理由
1930年代の米国で共産主義支持者やシンパが獲得した影響力の枠組みを与えたのは、彼らの経験や理解力を凌ぐ富と力を持ったこのグループの人々だった。
精力的な左翼の実行力はみずからの力でも共産主義者の力でもなく、結局は国際金融資本グループの力に他ならない、ということを銘記すべきである。
(『絶望と希望』954ページ)
もちろん、銀行一族王朝のメンバーはロシアの革命家たちに長らく資金援助していた。
トロッキーは、英国の金融家から借りた資金を1907年にいくらか返却したと自伝で語っている。
1917年までは革命資金の大半を、モルガン=ロスチャイルド=ローズ連合のジョージ・ブキャナン卿やアルフレッド・ミルナー卿がやりくりしていた。
ミルナーは英国の秘密『円卓会議』グループの創始者であり、そのグループから英国の『王立国際問題研究所』や米国の『外交問題評議会』(アメリカ影の政府として有名)が誕生したということが思い出されよう。
米国のある金融家が、トロッキー、レーニンをはじめとする共産主義指導者にボルシェビキ(過激派共産主義者)のロシア「征服」資金として約2,000万ドルを拠出した。
クーン・ローブ商会のジェイコブ・シフ(ロスチャイルドの親戚)の仕業だった。
2,000万ドルという額は1949年2月3日、ニューヨーク・ジャーナル・アメリカン誌でジェイコブ・シフの孫が証言した。
共産主義者のロシア占領を支援した国際銀行家には、他にストックホルムにあるナイ・バンケンのオーラフ・アシュバーグ、ライン・ウェストファリアン・シンジケート、のちに娘がレオン・トロッキーと結婚した富豪銀行家ジボトフスキーがいた。
なんと言っても、ヨーロッパ資金の筆頭は、ドイツのマックス・ウォーバーグであり、彼の二人兄弟フェリックスとポールはすでにニューヨーク進出を果たしていた。
フェリックス・ウォーバーグは、ジェイコブ・シフの、ポール・ウォーバーグはソロモン・ローブのそれぞれ女婿となり、そろってクーン・ローブ商会の共同経営者になった。
ポールは、米国の米国の中央銀行である連邦準備制度の主導的役割を果たしたことも思い出されよう。
共産主義革命家に流れたウォーバーグ家とシフ家の資金はかなりの額だったに違いない。
1918年から1922年にかけてレーニンは6億ルーブル以上に相当する金(Gold)をクーン・ローブ商会とシフの会社に送ったという。
(関連情報)
・ジョージタウン大学
キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-1
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-2 愚かな『急進的右翼』
・ジョージタウン大学キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-3 外交問題評議会の権力と人脈
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』- 4 誰が世界制覇を企てているのか
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-5 キャロル・キグリー博士が世界の秘密権力構造を題材にした本を書く
https://renaissancejapn.hatenablog.com/entry/2025/06/11/093104?_gl=1*ocagpn*_gcl_au*MTA0NjI2MzY5OC4xNzQ2MDU0MjA1
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-6 ロスチャイルド家(最古の銀行王朝のひとつ)
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-7 同じような金融王朝が米国でも発展した
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-8 ジョン・ラスキンがオックスフォード大学にやってきた
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-9 セシル・ローズと円卓会議グループ、そしてミルナー幼稚園
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-10 アメリカ影の政府、CFR (外交問題評議会) と IPR(太平洋問題調査会)の設立
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-11 ウォルター・リップマンとニュー・リパブリック誌
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-12 アングロ・アメリカ秘密ネットワークが英米のあらゆる社会階層に浸透した理由
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-13 秘密社会は共産主義・社会主義陰謀グループとどう連携したか
・ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『絶望と希望』-14 秘密ネットワークが共産主義者の主要支援者になった理由
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